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business hint
「秋葉原」は4つの購買層が共存する街へ

今回の「秋葉原訪問者」の実態調査により、同伴者形態に応じて3つの女性クラスターが顕在化しつつあることが分かった。具体的には、

  • A.恋人と訪問する10代~30代女性
    恋人と訪問する10代~30代女性
  • B.友達と訪問する20代以下女性
    友達と訪問する20代以下女性
  • C.家族と訪問する30~40代女性
    家族と訪問する30~40代女性

である。さらに、購買行動を基準に調査結果を分析すると、それぞれのクラスターからは、

  • A → 再開発施設や複合商業施設などを軸に、秋葉原を「新たなトレンドスポット」として消費する層
  • B → 趣味性の高いショップから娯楽施設まで、秋葉原を「エンターテインメント・コンテンツ」として消費する層
  • C → 他者と会いやすい好立地であり、品揃えが豊富なショップもあるため、秋葉原を「機能的な商業地域」として消費する層

といったキーファクターが導き出せた。Aはトレンドに左右される流動的な消費者であり、Cはその他の商業施設でも代替え可能な機能性重視な消費者であるため、秋葉原エリアに対するロイヤリティーはさほど高くないと予想出来る。となると、今後、秋葉原エリアのリピーターとして定着していく可能性が高い消費者とは、Bの秋葉原を「エンターテインメント・コンテンツ」として消費する20代以下女性であろう。彼女たちは、メインカルチャー化したオタク文化の中で育ったせいかオタクに対する抵抗感が全くなく、しかも、アグレッシブにモノ・コト消費を楽しむため、今後、秋葉原エリアでの消費行動をますます活性化させていくことだろう。そこで、今回の調査の結論としては、秋葉原女性訪問者で最もポテンシャルの高い消費者とは彼女たちであり、新たなセグメントとして「ネオ・アキバ系女子」と位置付けたい。
恐らく、今後、秋葉原訪問者は、仕事を目的とした「ビジネスパーソン」、秋葉原を観光地として楽しむ「訪日外国人」、コアなモノ消費に没頭する「アキバ系男女」の従来型購買層に加え、秋葉原を「エンターテインメント・コンテンツ」として消費する「ネオ・アキバ系女子」に4層化していくのではないだろうか。いずれにしても、これだけ多彩な購買層が交錯する街は、秋葉原エリア以外には存在し得ないので、新たなカルチャーを生むホットな街となっていくに違いない。

『空気読本』編集長 小林勝司