【2025年最新】Cookieレス対策

- こんな方におすすめの記事です
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- Cookieレスについて概要から整理したいマーケティング・広告担当の方
- リターゲティングや広告計測への影響を正しく理解したい方
- Cookieレス時代に向けた広告運用の対応策を検討している方
改めてCookie問題とは何か?
インターネット広告を取り巻く環境は、2025年に入り大きく転換期を迎えています。
その中心にあるテーマが 「Cookieレス」 です。
Cookieレスとは、主に広告領域でこれまで広く使われてきた「3rd Party Cookie」が段階的に利用できなくなる流れを指します。プライバシー保護の強化を背景に、世界的に広告や計測の仕組みが見直されつつあります。
まずは改めて「Cookieレス」を理解するための基礎概念を整理しましょう。
■ 1st Party Cookieとは何か
ユーザーが訪問している “そのサイト自身のドメイン” によって発行されるCookieのことです。
<特徴、利用目的>
- 同一ドメイン内でのみ参照可能
- ログイン維持、カートの中身の保持、ユーザー設定の維持などに利用
- Webサイトの利便性を高める役割が中心
- 規制が強化される中でも比較的利用が認められており、今後も基本的に使用可能
つまり、1st Party Cookieは「ユーザー体験のための仕組み」であり、広告会社よりもサイト運営者側で主に利用されます。
■ 3rd Party Cookieとは何か
一方、3rd Party Cookie とは、ユーザーが訪問しているサイトとは異なる “第三者ドメイン” が発行するCookieのことです。
<特徴、利用目的>
- 複数サイトをまたいだユーザー行動の追跡
- リターゲティング広告
- 広告効果計測(CV計測、アトリビューション分析)
- 属性推定・興味関心ベースのターゲティング
1st Party Cookieとは異なり、3rd Party Cookieは広告業界で長年、ターゲティングや効果測定などのマーケティング用途に広く活用されてきました。
データドリブンな広告運用を可能にしてきた一方で、利用実態がユーザーから見えにくいという課題も抱えていました。
■ 2025年の最新法規制動向
Cookieレス化が加速した背景には、世界的なプライバシー規制の強化があります。
2025年時点で押さえておくべき主な動向は以下の通りです。
- EU:GDPR
個人データの取得には 明確な同意(Opt-in) が必須で、Cookieの利用目的の開示が義務化。
違反時の制裁金が高額なため、企業は厳格な運用を求められています。
- 米国:CCPA / CPRA など
ユーザーがデータ利用を制限できる権利(Do Not Sell)が強化。
Cookieによる追跡が“データの販売”と見なされるケースもあり、広告企業は対応を拡大しています。
- 日本:個人情報保護法
個人関連情報の第三者提供における同意ルールが明確化され、Cookie情報を広告用途で外部と共有する際の透明性が求められるようになっています。
また「外部送信規律」も義務化され、Webサイトはデータ送信の実態を利用者に開示する必要があります。
- ブラウザ規制(実質的に最大の影響)
Safari / Firefox:3rd Party Cookieをすでに全面ブロック
Chrome:2025〜2026年にかけて段階的に廃止
これらの動向が重なり、3rd Party Cookieに依存しない広告・計測への全面移行が業界全体で避けられない流れになっています。
Cookieレスによるデジタルマーケティングへの影響
Cookieレス化で広告配信や効果計測に制限が出ることにより、デジタルマーケティングに大きな影響を与えています。ここでは代表的な2つの影響を整理します。
1. リターゲティング広告が従来通りできなくなる
3rd Party Cookieは、ユーザーがどのWebサイトを閲覧したかを横断的に把握するために使われてきました。
そのため、Cookieレスが進むことで サイト訪問履歴をもとにしたリターゲティング広告は従来の方法では成立しなくなります。
特に、以下のような配信手法は影響を受けやすくなります。
- 自社サイト訪問者を他サイト上の広告枠で追いかける配信
- 複数メディアをまたいだ行動履歴ベースのターゲティング
- 外部DMPを活用したオーディエンス拡張
その結果、広告主は 「一度接触したユーザーに再度広告を届ける」ことが難しくなり、刈り取り施策の効率が低下する可能性 があります。
2. コンバージョン(CV)計測が漏れやすくなる
Cookieレスのもう一つの大きな影響が、広告の成果計測精度の低下 です。
従来のデジタル広告では、3rd Party Cookieを利用して「広告クリック後にどのユーザーがコンバージョンしたか」を把握してきました。
しかし、3rd Party Cookieが使えなくなることで、
- 広告接触とCVを同一ユーザーとして紐づけられない
- ブラウザやデバイスをまたぐ計測が困難になる
- 実際には発生しているCVが計測上は“未計測”になる
といった事象が起こりやすくなります。
その結果、広告管理画面上のCV数が 実態よりも少なく表示される「CVの取りこぼし」 が発生し、広告の効果が正しく評価できなくなるリスクが高まります。
この影響により、入札最適化や配信アルゴリズムの精度が下がるケースも見られます。
Cookieレス時代における主な対応策
Cookieレスが進む中でも、デジタル広告そのものが成立しなくなるわけではありません。
重要なのは、従来の仕組みに依存しない配信・計測方法へと移行することです。
ここでは代表的な対応策を整理します。
1. コンバージョンAPIを活用した配信
Cookieレス時代において、最も重要な対応策の一つが コンバージョンAPI(CAPI) の活用です。
コンバージョンAPIは、ブラウザ上のCookieではなく、広告主のサーバーから広告プラットフォームへ直接コンバージョン情報を送信する仕組みです。
これにより、
- ブラウザ規制の影響を受けにくい
- Cookie制限下でもCV計測の精度を補完できる
- 自動入札・配信最適化に必要なシグナルを確保できる
といったメリットがあります。
CV計測の欠損を防ぐことは、配信効率を維持するうえで不可欠な要素となっています。
2. 計測データや1st Party データを活用したターゲティング
Cookieレス環境では、広告主自身が保有する1st Party データの重要性が大きく高まります。
会員情報やメールアドレス、購買・問い合わせ履歴などのデータを、プラットフォームに安全に連携することで、Cookieに依存しないターゲティングや最適化が可能になります。
また、広告配信においては、
- サイト内行動やCVデータをもとにした学習
- 計測データを活用した入札・配信最適化
- 媒体内データを活用したリマーケティング
といった形で、「計測そのものを配信に活かす設計」 がより重要になります。
3. コンテキストターゲティングの活用
Cookieレス時代に再注目されている手法が、コンテキストターゲティング です。
これはユーザー個人を追跡するのではなく、閲覧しているページの内容や文脈に基づいて広告を配信する方法です。
- 記事内容やキーワード、カテゴリに応じた配信
- Cookieや個人データに依存しない
- プライバシー規制との親和性が高い
といった特長があり、特に認知・興味喚起フェーズの広告施策で有効です。
Cookieレス環境でも安定した配信が可能なため、今後さらに重要性が高まると考えられます。
まとめ
第三者ドメインが発行する3rd Party Cookieは、これまでリターゲティング広告や効果計測など、効率的な広告配信を支える仕組みとして広く活用されてきました。
しかし近年は、プライバシー規制の強化やブラウザ仕様の変更により、従来の手法によるリターゲティング広告やCV計測が成立しにくくなっています。
こうした環境変化を受け、今後は 3rd Party Cookieに依存しないデジタルマーケティングへの転換が不可欠 です。
コンバージョンAPI(CAPI)や1st Party データ、コンテキストターゲティングなどを活用し、Cookieレス時代に対応した広告配信・計測の仕組みを構築していくことが求められます。
