【保存版】デジタル広告を考えるに当たってのアドフラウド対策
はじめに
皆さま、本日はアドフラウドについてお話します。
デジタル広告市場が拡大する中、「アドフラウド(広告詐欺)」という言葉を耳にする機会が増えています。日本国内だけでも被害額は年間1,300億円超。これはデジタル広告を利用する企業様にとって深刻な課題です。
前回お話したデジタル広告のオンターゲットレートと同様にフラウドを放置することは広告効果を悪化させる原因となります。さらにはテレビとデジタルを一緒に見ている企業様にとっては、デジタル広告の最適化がTVとの効果を最大化する中、フラウドを見逃すことで効果の期待値は減少します。本日はアドフラウド対策について解説します。
- 本日のポイント
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- アドフラウドの仕組みと主な手口、デジタル広告戦略への影響
- デジタル広告環境での効果的なアドフラウド対策方法
- このような課題をお持ちではありませんか?
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- 広告効果測定から普段とは異なる結果になっている。
- 自社のキャンペーンは、フラウドに対する影響はあるのかないのか知りたい。
- フラウドが見つかった場合、対処方法を教えてほしい。
アドフラウドとは
これはデジタル広告における不正行為で、広告主から不当に広告予算を搾取していることを示しています。
具体的には、ボットなどの自動プログラムを利用するクリック詐欺、偽のWebサイト、スパムコンテンツを生成したりして、広告の表示し広告費を搾取、クリック数を不正に増やすインプレッション詐欺など不正に、広告収入を得る行為を指します。
アドフラウドは「アドベリフィケーション」の要素の一つで、「ブランドセーフティ」「ビューアビリティ」と並んで重要な課題です。特にデジタル広告戦略はどの企業も考えている分野なのでアドフラウドが発生すると適切な効果測定が困難になり、効果の最適化が妨げられます。
主なアドフラウドの種類と手口
アドフラウドの種類と手口には様々なものがあります。こうした手口を知ることが対策の第一歩です。
主な手口は次の通りです。
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クリック詐欺:ボットが広告をクリックして広告費を発生させる
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インプレッション詐欺:広告が表示されたように見せかける
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広告枠の不正利用:複数の広告を重ねて配置する
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ドメイン詐称:高品質サイトに見せかけた偽サイトで広告を配信
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例えば、月間1,000万円の広告予算で約5%がアドフラウドの影響を受けると、月に50万円、年間600万円もの広告費が無駄になる計算です。これは非常にもったいない予算の使われ方です。
これらの手口は年々巧妙化しており、実際のリーチやフリークエンシーの測定も正しい結果に繋がらなくなっています。
アドフラウドの解決アプローチ
解決アプローチには3つのステップがあります。
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テスト分析
自社のキャンペーン実態を把握。フラウド状況、原因メディアなど分析。
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導入の検討
月間の検知したフラウド金額とツール導入金額の費用対効果が見合った場合、目的を考えた上で導入を検討。
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導入後のネクストアクション
フラウド分析は、時間やリソースを考えると外部コンサルタント(広告代理店)などに依頼をし、どの媒体、どのようなフラウドタイプか分析した上、次のプランニングに活かしていく。
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主なフォーカスポイント
【不正クリック】:海外IPでのクリック、Botでのクリックなど広告費を搾取目的で作られた仕組みの割合を媒体ごとに確認をし、早急な排除を実行。
【ブランドセーフティ】:公序良俗に反するところでのキャンペーン展開は、信用を失うだけでなく、今後のリカバリーにも多くの努力が必要となる。掲載を継続することで広告費以上に損失が大きくなるので早急な対策が必要。
特に日本の広告主は、主に6媒体に予算を多く割く傾向がございます。その為、悪意の持った、アドフラウド業者もそれらに集中しています。つまり、広告主が集まるところに悪い人たちも集まっているということになります。フラウド対策は、デジタルマーケティングを活用する企業によって今後不可欠でしょう。また出来る限りのリスク回避するためにも一部の媒体に集中させるのではなく、Openwebなども活用して予算の分散も効果的と言えます。
アドフラウド検証はお気軽にご相談ください
アドフラウド対策は、目的によって利用すべきツールはことなります。NTTアドでは、これまでの豊富な実績をベースにニーズに応えられるアドバイスが可能です。今なら無料診断も可能ですお気軽にご相談下さい。